アセットトラッキングとはなにか?事例やメリット、注意点などの基礎知識を分かりやすく解説

アセットトラッキング

アセットトラッキングとは何か、基礎知識をまとめて解説します。実際の事例を紹介し、メリットや波及効果、発展的な機能についても解説します。アセットトラッキングの導入について考えているかたは参考にしてみてください。

目次

アセットトラッキングとは

追跡

アセットトラッキングとは、日本語でいうと「資産追跡」です。IoTと位置情報を用いて、さまざまな資産がどこにあるかを追跡することを意味します。

アセットトラッキングにおけるアセットとは

アセットトラッキングの「アセット」とは、英語の“asset”から来た言葉で、企業や社会、団体や個人における資産全体を意味しています。経済的な価値や換金性が高い資産、経営資源などがここに含まれ、現金や不動産のような資産の他、経営資源である生産設備などを指します。

具体的には、生産中の製品や輸送に使うカーゴ、パレットの他、荷物を運搬するトレーラー、工場で稼働する生産機器などがアセットに該当します。アセットには、もともとは資産、財産、資源などを意味する他、有用なもの、長所や利点なども含んでいました。しかし、アセットトラッキングにおけるアセットには、長所や利点などの意味は含んでいません。

アセットトラッキングの事例

アセットトラッキングというと、とても大がかりなものを想像しそうになりますが、実は現代においては特に珍しいことではありません。身の回りですでに活用されているケースもたくさんあります。

生産中の製品のトラッキング

工場で生産中の製品のトラッキングも、アセットトラッキングの一例です。複数の工程を経て生産される製品をトラッキングすれば、正しい工程を通っていることが確認、記録されます。また、製品に組み込まれる部品をトラッキングしていれば、部品が正しく組み込まれたことの確認や記録ができます。

トラッキングにより、作業ミスの防止や品質の担保、トレーサビリティの確保などが可能になります。

工作機械やツールの管理

工作機械やツール(工具)の管理にもアセットトラッキングが活用できます。アセットトラッキングにより、何がどこにあるかが可視化され、リアルタイムに確認できるようになります。これは位置情報の活用とも似ていますが、アセットトラッキングでは「いつからあるか」「いつ撤去、移動されたか」なども把握できるのが特徴です。

ツールが行方不明になることや、購入記録を探すといった必要がなくなり、棚卸などの際にも状況の把握が素早くできます。

カゴ車のトラッキング

物流や倉庫で広く使われるカゴ車ですが、運ばれた品物と一緒に、他拠点の倉庫に置かれたままというケースも多いでしょう。

そのため、各企業がカゴ車をどれだけ所有していてどこにあるかが分かりにくくなるという問題があります。カゴ車にアセットトラッキングを活用すれば、店舗や物流拠点から返却されずに滞留しているカゴ車の情報が見えるようになります。カゴ車の回収や、不必要な買い足しの防止などに役立ちます。

公共交通機関の位置表示

スマートフォンに表示される地図上に、バスやタクシーの位置を表示、確認できるサービスも出てきました。近くにいるタクシーをつかまえやすくなったり、バスの待ち時間の予測がつきやすくなったりしています。これもアセットトラッキングの一種です。

アセットトラッキングのメリット

アセットトラッキングにはさまざまなメリットがあります。代表的なものをいくつか紹介します。

生産や物流の最適化

アセットトラッキングを活用すれば、何がどこにあるかがすぐに分かるようになります。また状況がリアルタイムに可視化されるので、生産や物流におけるものの流れを最適化しやすくなり、業務効率や作業環境の改善が行いやすくなります。

品質の担保

製品が作られる際に正しい生産ラインを通っているか、正しい部品が組み込まれているかなどの確認が可能になります。またこれらの情報は記録として保管されますので、トレーサビリティの確保につながり、品質の担保が可能になります。

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監査対応

監査や棚卸しにおいては、生産設備やツールなどが、どこに何個あるかの記録は欠かせません。アセットトラッキングが実施されていれば、それらの情報がネットワーク上に可視化されて整理されているため、監査や棚卸し対応が簡単になります。

IoTとアセットトラッキングの関係

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アセットトラッキングを行うためには、まずはIoT環境の整備が必要です。トラッキングしたいものの位置を把握できるよう、センサやセンサが発信する情報を受信する設備、それらの情報を統合して表示できるシステムなどが必要です。

位置情報活用との違い

アセットトラッキングに似たものとして、IoTによる位置情報が挙げられます。アセットトラッキングには位置情報の取得が欠かせないことに加え、基本的な活用方法としては、あまり大きな差はありません。

位置情報は衝突防止などへの情報活用も含んでおり、これから起きることへの活用があるのが特徴です。一方でアセットトラッキングは、どちらかというと「いつ、どこに、何があったか」を確認するためのものです。つまり、どちらかというと過去を参照するためのものになります。

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まとめ

アセットトラッキングは資産追跡のことで、生産中の製品やパレット、トレーラー、ツールや工作機械などの位置をIoT環境を活用してシステムとして確認できるようにしたものです。

生産中の製品のトラッキングや、ツールの管理の他、車や人の位置の確認などにも使用されています。アセットトラッキングは、物流や生産現場の改善に利用できたり、トレーサビリティの確保や監査に必要な情報を集めやすくするなどのメリットがあるのです。

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